バイアステープ作り方をテープメーカーで簡単マスター

バイアステープの作り方をテープメーカーで完全マスター

布の裁断を正バイアスにしなくても、小物用途なら横裁ちで十分使えます。

📌 この記事でわかること3つ
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テープメーカーとは?

クロバーなどのメーカーが販売する専用ツール。布を通してアイロンをかけるだけで、折り目がそろったバイアステープが短時間で完成します。

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布幅の正しい計算方法

テープメーカーのサイズ(例:25mm幅)の約2倍弱、具体的には48mm前後が最適。ぴったり2倍より2mm狭くするのがきれいに仕上げるコツです。

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ハギレ活用で節約&おしゃれ

残り布を使って好みの柄でバイアステープを自作できます。市販品では見つからない共布テープも作れるのが最大の魅力です。


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バイアステープとテープメーカーの基本を知ろう

 

バイアステープとは、布の織り目に対して45度の角度(バイアス方向)で裁断した細長い布のことです。「バイアス」は英語で「斜め」を意味し、この斜め方向に裁った布は縦・横方向の布より伸縮性が高く、カーブや凹凸のある縫い代に沿わせやすいという大きな特徴があります。衣服の衿ぐり・袖ぐりの処理、スカートの裾上げ、布小物の縁取りなど、ソーイングのあらゆる場面で活躍します。

テープメーカーは、そのバイアステープを手軽に自作するための専用ツールです。布をメーカー本体の入口から差し込むと、出口側から自動的に両端が均等に折り込まれた状態で出てくる仕組みになっています。折り込まれた部分をそのままアイロンで押さえると、売り物のようにピシッとそろったバイアステープが完成します。これが便利です。

テープメーカーがない場合、布幅を計りながら手で折り込み、片方が開かないよう注意しながらアイロンをかける……という手間がかかります。実はこの作業、慣れていないと30cmのテープを作るのに10分以上かかることも珍しくありません。テープメーカーを使えば同じ長さを2〜3分で仕上げられるため、作業効率は体感で3〜5倍近く上がるといわれています。これは使えそうです。

市販のバイアステープは色や柄のバリエーションに限りがありますが、テープメーカーで自作すると、本体生地と同じ共布でテープを作ることができます。一体感のある仕上がりになり、プロの縫製に近い品質を家庭で実現できます。また、残り布(ハギレ)を有効活用できるため、材料費の節約にもつながります。

テープメーカーのサイズ 必要な布幅(目安) 主な用途
6mm幅 13〜14mm アップリケの縁取り、細かい装飾
12mm幅 23〜28mm ナフキンのふちどり、小物の縁取り
18mm幅 35〜38mm 衣服の裾上げ、赤ちゃん用品の縁取り
25mm幅 48〜50mm エプロン・バッグの縁取り、パイピング

参考:クロバー株式会社テープメーカー取扱説明書・nunocoto fabric編集部情報

クロバー株式会社はテープメーカーの代表的なメーカーで、6mm・12mm・18mm・25mmの全4サイズをラインナップしています。入門として最もよく使われるのが18mm幅と25mm幅です。用途に合わせてサイズを選ぶのが基本です。

クロバー公式|テープメーカーの製品ページ(サイズ・使い方の詳細確認に)

バイアステープ作りに必要な道具と布の選び方

テープメーカーでバイアステープを作るにあたって、まず必要な道具をそろえましょう。最低限必要なものは、テープメーカー本体、アイロン、ハサミまたはロータリーカッター、カッティングマット、定規、チャコペン(布用しるしつけペン)、目打ちの7点です。目打ちは布をテープメーカーに差し込む際に先端を押し込むのに使います。なくても代用できますが、あると格段に作業がスムーズになります。

布の選び方も重要なポイントです。テープメーカーで扱いやすいのは、コットン(綿)やコットンリネンなどの中厚地〜薄地です。ダブルガーゼのような柔らかい薄手素材もテープメーカーに通すことはできますが、ふんわりとした素材感のためアイロンで折り癖がつきにくく、仕上がりが少しゆるくなることがあります。逆に、デニムや帆布などの厚手素材は、テープメーカーの開口部に通すこと自体が難しく、無理に押し込むと器具が壊れることもあるので注意が必要です。厚手素材は原則NGです。

コットン100%の生地を初めて使う場合は、あらかじめ水通し(生地を水に浸して縮ませる下処理)をしてからバイアス裁断することをおすすめします。洗濯後に縮んでバイアステープが短くなる、という失敗を防げます。実際、ある手芸愛好家の事例では、水通しなしで作ったバイアステープをラグマットに縫い付けたところ、洗濯後に80cmも縮んでしまったという報告があります。水通しは時間のかかる作業ですが、完成品の品質を守るために欠かせません。

  • テープメーカーに向いている素材コットン、コットンリネン、ブロード、シーチング、ローン(薄手コットン)
  • ⚠️ 扱いに注意が必要な素材:ダブルガーゼ(折り癖がつきにくい)、ニット(伸びすぎる)
  • テープメーカーには不向きな素材デニム・帆布などの厚地(器具に通らない可能性あり)

布の柄についても、パッチワーク布や花柄プリントなどのコットン生地であれば、共布でバイアステープを作ることで作品全体の統一感が出ます。柄合わせにこだわりたい場合は、布を縫い合わせる前に柄の向きを確認してから裁断するとよいでしょう。柄合わせが基本です。

バイアステープ作りの手順:正バイアスの裁ち方から縫い合わせまで

バイアステープの作り方の核心は、正しい角度で布を裁断することです。「正バイアス」とは、布目(たて糸・よこ糸)に対して正確に45度の方向で裁断した布のことを指します。この方向で裁断した布は、斜め方向への伸縮性が最も高くなるため、曲線への追従性がすぐれています。

手順を段階的に説明します。まず布を平らな場所に広げ、布端に定規を当てて45度の対角線を引きます。コットンなど四角形に整った布(たとえば30×30cmのハンカチサイズの端切れ)であれば、布の角から対角方向に定規を当てるだけで正確な45度ラインが引けます。この対角線をロータリーカッターかハサミでカットし、そこからテープメーカーのサイズに合わせた必要布幅(例:25mm用なら48mm幅)で帯状に切り出していきます。

裁断した帯を複数本つなぎ合わせる際は、端を「斜め45度で縫い合わせる」のが正しい方法です。縦方向に直角につないでしまうと、つなぎ目が固くなりアイロンで折り目がつきにくくなります。つなぎ方は、2枚の帯を中表(表面を内側に合わせる)にして、切り口を少しずらした状態で重ね、縫い線上でミシンをかけます。このとき端をぴったり合わせず「縫い代分だけはみ出した状態」で重ねるのが絶対条件です。端をそろえてしまうと仕上がりがずれるので注意してください。

縫い合わせたら縫い代をアイロンで割り(両側に開き)、はみ出した三角の余分をハサミで切り落とします。つなぎ目が平らな状態になっているかを確認してからテープメーカーに通す工程へ進みましょう。これが原則です。

  • ①布を正バイアス(45度)で裁断する
  • ②テープメーカーサイズに合わせた布幅で帯状に切り出す(例:25mmテープなら48mm幅)
  • ③複数の帯をつなぐ場合は中表で斜めに縫い合わせ、縫い代を割る
  • ④テープメーカーに布端を差し込み、目打ちで押し込む
  • ⑤テープメーカーを引きながら出口から出てくる折り目をアイロンで押さえる
  • ⑥必要に応じてもう一度中央で二つ折りにしてアイロンを当てれば「ふちどりタイプ」の完成

縫い合わせでよくある失敗のひとつが、バイアスカット後の布が伸びやすいことを忘れてミシンで引っ張りながら縫ってしまうことです。バイアス方向は伸縮性があるため、縫いながら引っ張ると縫い目がゆがみます。布を自然な状態に保ちながらミシンをかけ、縫い始めと縫い終わりは必ず返し縫いで補強しましょう。

nunocoto fabric|バイアステープの作り方(つなぎ合わせ方の詳細写真つき解説)

テープメーカーの使い方:アイロンで折り目をつける具体的な方法

裁断・つなぎ合わせが終わった布をいよいよテープメーカーに通す工程です。ここからが、テープメーカーを使う作業の「醍醐味」ともいえるパートです。まず布端のほうから5cm程度をはさみで斜めにカットして先端を細くすると、テープメーカーの入口に通しやすくなります。この「先端を細くする」下処理は、初心者が詰まりやすいポイントを一気に解消するちょっとしたコツです。

布端をテープメーカー後方の入口から差し込み、反対側(先端の出口側)に布が少し出てくるまで目打ちで押し込みます。布が出てきたらそこをつまんで数センチ引き出し、テープメーカー両側の溝に沿って折り目がそろっていることを確認します。左右の折り幅が均等になっているかを必ずチェックしましょう。均等でない場合は布の通し方が少しずれているので、いったん引き戻して差し込み直します。

折り目の確認ができたら、テープメーカーのつまみを持って前方へゆっくり引きながら、出口付近から出てくる折り畳まれた布にアイロンを当てていきます。テープメーカーを引く速さとアイロンをかける速さを合わせるのがコツで、速く引きすぎるとアイロンが追いつかず折り目がつきません。ゆっくり、一定のリズムで進めるのが原則です。

つなぎ目の部分を通過するときは、縫い代が開いた状態(アイロンで割った状態)を保ちながらアイロンでプレスします。縫い代が片側に倒れたままだと、その部分だけ厚みが出て仕上がりがきれいになりません。丁寧なひと手間ですが、プロっぽい仕上がりのためには欠かせない工程です。意外ですね。

両折りタイプ(衿ぐりや袖ぐりの見返しに使う)として使う場合は、この段階で完成です。ふちどりタイプ(布端をくるんで縫う)として使いたい場合は、さらにもう一度アイロン台の上で中央を折り、全体を二つ折りにしてアイロンをかけます。このとき、片側をもう一方より1mmほど長く出す(ずらす)ようにすると、本体布に縫い付ける際に裏側のテープが縫い目から外れにくくなります。つまりこのひと手間が仕上がりのカギです。

仕上がったバイアステープは、厚紙などにくるくると巻きつけてからピンで固定しておくと、絡まらずにコンパクトに保管できます。プラスチックのボビン(糸巻き)に巻きつける方法も人気です。次に使うまでの間、折り目が崩れず取り出しやすい保管方法を選ぶと作業効率がよいです。

テープメーカーなしでもできる!道具代用と応用テクニック

テープメーカーを持っていない場合や、急いでバイアステープが必要な状況でも、いくつかの代用方法で対応できます。最も手軽な代用品は「厚紙」を使う方法です。作りたいバイアステープの幅に合わせて厚紙を細く切り、布の両端を折り込みながら厚紙のガイドに沿わせてアイロンをかけるだけです。厚紙1枚あれば今すぐ代用できます。

ただし、厚紙代用では左右の折り幅を均等に保つのが難しく、アイロンの熱が加わると厚紙が反ることもあります。また、アイロンを当てる際に手が近くなるため、やけどに注意が必要です。テープメーカーを使えばやけどの心配をほぼせずに作業できるため、この点でも専用ツールの安全性・利便性の高さがわかります。これが大きな違いです。

もうひとつの代用方法として、クッキングシートを活用するやり方があります。クッキングシートを布の上に敷いて折り込みながらアイロンをかけると、滑りがよくなり比較的きれいに折り目がつきます。厚地の布でも対応しやすいため、テープメーカーに通せないデニムなどの素材を使いたいときに有効です。

応用テクニックとして、「連続バイアス法」と呼ばれる大量作成方法も紹介しておきます。正方形の布を筒状に縫い合わせてから螺旋状に切り出すことで、継ぎ目なしの長いバイアス布を効率よく作れます。たとえば30cm×30cmの正方形布1枚から、18mm幅テープに換算して約120cm分のバイアス布が取れます。同じ布の継ぎ目が表に出ないため、柄物布で統一感のある長テープを作りたいときに特に便利です。

  • 🗒️ 厚紙代用法:テープ幅に合わせた厚紙をガイドにしてアイロンをかける(やけど注意)
  • 🍳 クッキングシート法:布の上に敷いて折り込みアイロン。厚地素材にも◎
  • 🔄 連続バイアス法:正方形布を筒状に縫ってから螺旋カット。継ぎ目なしの長テープが作れる

なお、テープメーカー本体の価格はクロバー製品で1個あたり400〜600円前後(サイズによる)です。複数サイズをそろえても2,000円以内に収まることがほとんどで、一度買えば何年も使える耐久性があります。手芸費を節約したい方にとって、テープメーカーを使った自作バイアステープは、市販品(25mm幅で1巻2〜3m・200〜400円程度)と比べると、ハギレ活用であれば材料費ほぼゼロで作れる大きなメリットがあります。長い目で見ると断然お得です。

Croccha|クロバー バイアステープメーカーの使い方(写真つき詳細解説)

バイアステープの幅・種類と用途別の選び方【テープメーカーサイズ対応表】

バイアステープには大きく「両折りタイプ」と「ふちどり(四つ折り)タイプ」の2種類があります。両折りタイプは、中央で1回だけ折ったテープで、衿ぐり・袖ぐりの見返しやスカート裾上げの内側に使います。一方、ふちどりタイプ(四つ折りタイプ)は、さらに中央で二つ折りにしたテープで、布の端をくるんで縫い付ける際に使います。なお、ふちどりタイプは「片側が1mmほど長い」設計になっているのが特徴で、裏側のミシン目がテープから外れにくい構造になっています。これが条件です。

テープメーカーで自作する場合、ステップ5(テープメーカーでアイロン)の時点では両折りタイプが完成しています。そこからさらに全体を二つ折りにしてアイロンをかけるとふちどりタイプになります。つまり1つのテープメーカーで両タイプを作れます。

用途別に最適なテープ幅をまとめると以下のとおりです。

用途 おすすめテープ幅 タイプ
ランチョンマット・ナフキン縁取り 12mm〜18mm ふちどりタイプ
衣服の衿ぐり・袖ぐり処理 18mm〜25mm 両折りタイプ
スカート・パンツの裾上げ 25mm 両折りタイプ
バッグ・ポーチの縁取り 18mm〜25mm ふちどりタイプ
赤ちゃん・子ども用品の縁取り 12mm〜18mm ふちどりタイプ
アップリケ・装飾ライン 6mm〜12mm 両折りタイプ

入園・入学グッズ(お弁当入れ、ナフキン、体操袋など)には18mmが定番で、多くのソーイング本でもこのサイズが推奨されています。パッチワーク用途では6mmや12mmの細いテープが好まれます。最初の1本は18mm幅がおすすめです。

テープの色や柄の選び方ですが、本体生地と同じ布で共布テープを作る「共布仕上げ」は統一感があり上品な印象になります。一方、あえてコントラストをつける配色にすると、縁取りラインがデザインのアクセントとして目を引く仕上がりになります。どちらの方向性にするかは作品の雰囲気によって決めましょう。好みで選んでOKです。

クロバー社からは「テープメーカーW(ダブル)」という発展版もリリースされています。通常のテープメーカーと異なり、接着芯(熱接着テープ)を同時に挿入しながら折り目をつけられる仕様で、仮接着機能を持つバイアステープを1工程で作れます。アップリケや線模様の縫い付け作業をよくする方には特に重宝します。

キャプテン株式会社|バイアステープの種類・用途・選び方の基礎知識

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