パイピング縫い方を手縫いで仕上げるコツと基本手順

パイピングの縫い方を手縫いでマスターする基本と応用

手縫いでパイピングをするとミシンより仕上がりが汚くなると思っていませんか?

🧵 この記事の3つのポイント

手縫いはミシンより”失敗が少ない”

カーブや小物まわりは手縫いの方がコントロールしやすく、初心者でもきれいに仕上がります。

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半返し縫い+まつり縫いが基本セット

表側は半返し縫い、裏側はまつり縫いで仕上げると縫い目が表に出ず、プロっぽい仕上がりになります。

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アイロンが9割の仕上がりを決める

カーブや角のきれいさはアイロンの折り目の精度で決まります。縫う前のひと手間が完成度を大きく左右します。


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パイピングの縫い方の基本——手縫いに向いている場面とは

 

パイピングとは、バイアステープ(布目に対して斜め45度に裁断した細長い布)を使って布端をくるむように縫い付ける技法です。縫い代のほつれを防ぎ、同時にデザインのアクセントにもなります。

「パイピングはミシンでやるもの」という思い込みを持っている方は多いです。ところが、小物や子ども服のカーブ部分など、直径5cm以下の小さな弧を縫う場合は、手縫いの方が格段に扱いやすいとされています。実際に手芸講師の間でも「カーブの小さいものは手縫いの方が縫いやすい」という意見は広く共有されています。

手縫いが特に向いている場面をまとめると、ポーチや小物の外周、子ども服の衿ぐり・袖ぐり、布小物の角まわりなどが挙げられます。ミシンでは押さえ金の向きを変えながら縫い進めるのに手間がかかる箇所でも、手縫いなら針を自由な角度で動かせるため、失敗しにくいわけです。

つまり「手縫い=簡易的な仕上げ」ではありません。

表側は半返し縫いで固定し、裏側をまつり縫いで仕上げれば、縫い目が表から一切見えない仕上がりになります。これはミシンの落としミシンよりも視覚的にすっきりした印象を与えることが多く、仕上がりのクオリティという観点では手縫いに軍配が上がる場面もあるのです。

手縫いが得意な場面を覚えておけばOKです。

【参考】バイアステープの使い方・縫い方の基本(ミシン&手縫い)— koshirau:ミシンと手縫い両方の付け方を写真付きで解説しており、手縫いでの失敗防止ポイントも紹介されています。

パイピングの手縫いに必要な道具——針・糸・バイアステープの選び方

道具選びが仕上がりの9割を左右すると言っても過言ではありません。まずは針から見ていきましょう。

バイアステープの手縫いには、細めのメリケン針(9号短針)または和針(四ノ一、四ノ二)が適しています。薄手の生地では太い針を使うと針穴が目立ってしまうため、注意が必要です。針が太すぎると、テープをくるんだ後の布表面に小さな穴が残り、せっかくの仕上がりが損なわれます。

糸については、手縫い用の綿糸または合繊の手縫い糸(50番手)が一般的に使いやすいです。裏側をまつり縫いで仕上げる際は「まつり糸」と呼ばれる細い糸を選ぶと縫い目が目立ちません。糸の色は、生地の色に合わせるのが基本です。柄生地の場合は最も面積の多い色を選ぶとなじみやすいです。

バイアステープの幅については、仕上がりの太さで選びます。

  • 🧷 8mm幅:衿ぐりや小物の縁取りなど、細めに仕上げたいとき
  • 🧷 15mm幅:ポーチやバッグの外周など、存在感を出したいとき
  • 🧷 25mm幅:クッションカバーなど面積の大きい作品のアクセントに

市販のバイアステープには「ふちどりタイプ」と「両折りタイプ」があります。ふちどりタイプはすでに三つ折り状に折られているため、布端を挟んで一度縫うだけで仕上がり、手縫い初心者に特に向いています。一方の両折りタイプは一度開いて使う必要がありますが、見返し縫いなど幅広い用途に対応できるのが利点です。

これが条件です。道具を揃えたら次は手順に進みましょう。

【参考】針と糸の選び方(手縫い)— nunocoto fabric:バイアステープの始末など用途別に適した針の種類が詳しく解説されています。

パイピング縫い方の手縫い手順——半返し縫い+まつり縫いの基本ステップ

ここからが実際の縫い方の解説です。基本的な手順は「表から半返し縫いで固定→裏をまつり縫いで仕上げる」の2ステップです。

まず、布(表面)の上に開いたバイアステープを重ね、布端とバイアステープの端を揃えてまち針で留めます。このとき「中表」ではなく、テープのウラ面を上に向けて重ねるのがポイントです。折り目の上を半返し縫いで縫い進めます。半返し縫いは1針進んで半針戻る縫い方で、なみ縫いよりも強度があり、ほどけにくいため、布端の固定に最適です。

次に布を裏返し、バイアステープで布端をしっかりくるみます。重要なのが、裏側のバイアステープを表側よりも幅を少し長め(1〜2mm程度)に折っておくことです。はがきの横幅(約15cm)を縫い進める場合を例にとると、この幅の差がないと仕上げのまつり縫いで縫い目が落ちやすくなります。

裏側はまつり縫い(たてまつり)で仕上げます。まつり縫いは、表布の厚みの半分だけをすくいながら進む縫い方なので、表から縫い目がほとんど見えないのが特徴です。糸は強く引きすぎず、テープがふんわり仕上がるくらいの力加減が理想的です。

仕上げにアイロンをかけて形を整えたら完成です。アイロンが基本です。縫い目のふくらみが落ち着き、テープが布にきれいになじみます。

工程 縫い方 ポイント
① 表側を縫う 半返し縫い 折り目の線上を縫う
② 布端をくるむ (縫わない) 裏側を1〜2mm広めに折る
③ 裏側を縫う まつり縫い(たてまつり) 表布を半分だけすくう
④ 仕上げ (縫わない) アイロンで形を整える

【参考】まつり縫い(手縫い)のやり方とコツ〜たてまつり・奥まつりなど— フェリシモ クチュリエ:アップリケやパイピングに使われる「たてまつり」の縫い方が写真付きで詳しく紹介されています。

パイピングの手縫いでカーブ・角をきれいに仕上げるコツ

手縫いでパイピングをしていて最も難しいと感じるのが、カーブと角の処理です。ここをうまくこなせると、仕上がりがプロレベルに近づきます。

カーブ(曲線)部分は、アイロンで事前に形をつけておくのが最大のコツです。縫い付けたいカーブに沿ってバイアステープを当て、引っ張りすぎないよう優しく沿わせながらアイロンをかけます。カーブの外側(外カーブ)では、テープの外側の布が余りやすいため、アイロンで縮める(いせる)ようにかけます。逆に内カーブでは、テープが突っ張らないよう軽く引き気味にしながらアイロンをかけます。その後、まち針をこまめに(1〜2cm間隔で)留めてから縫い進めると、ずれが起きません。

角の処理では、出っ張った角(凸角)と引っ込んだ角(凹角)で手順が異なります。凸角の場合は、角の縫い代分(例えば1cm)手前で縫い止め、バイアステープを斜め45度に折り上げてから次の辺へ折り返します。このとき生じるひだの向きを表裏で揃えることが、仕上がりをきれいにする大きなポイントです。

もう一つのポイントは、ひだ(たたみ)の向きを統一することです。

凹角(引っ込んだ角)では、テープの角部分に切り込みを入れてから沿わせます。切り込みを入れすぎると強度が落ちるため、縫い代より約2〜3mm内側で止めるのが目安です。

  • 🔶 外カーブ:アイロンで「いせ込み」してからまち針を細かく打つ
  • 🔷 内カーブ:テープを軽く引き気味にアイロンをかけて沿わせる
  • 🔺 凸角:縫い代分手前で縫い止め、テープを45度に折り上げる
  • 🔻 凹角:角に切り込みを入れてからテープを合わせる

【参考】失敗しないバイアステープの基本の付け方(直線・角・カーブ・縫い終わり)— nunocoto fabric:角のコツ2つ(重なりを揃える・ひだの向きを揃える)が画像で丁寧に解説されており、非常にわかりやすいです。

パイピングの縫い始めと縫い終わりの始末——手縫いで一周させるときの処理方法

ポーチやランチョンマットのように布端をぐるっと一周パイピングするときは、縫い始めと縫い終わりの始末が必要になります。この部分を丁寧に仕上げられるかどうかで、完成品のクオリティが大きく変わります。

最も初心者に扱いやすい方法が「重ねてつなぐ」方法です。縫い始めのテープ端を1cm程度折り返してから縫い進め、縫い終わりは縫い始めに1.5cmほど重なる長さでカットします。重なり部分はそのままくるんで縫い上げるだけで、接合部が目立ちません。

一方、仕上がりをより薄くスッキリさせたいときは「斜めにつなぐ」方法がおすすめです。縫い始めと縫い終わりを斜め45度でカットし、中表に合わせてなみ縫いでつなぎます。ぬいしろが重ならないため、厚みが出にくく、バッグや洋服の衿などに向いています。手縫いの場合は細かいなみ縫いで縫い合わせると十分な強度が出ます。

どちらの方法でも共通して重要なのが、始め・終わりの縫い止めをしっかり行うことです。手縫いでは玉止めが抜けやすいため、糸を2本どりにするか、縫い終わりに針を2〜3回同じ箇所に通して固定します。

仕上がりが違います。

  • 🔗 重ねてつなぐ:簡単・初心者向き/重なり部分で少し厚みが出る
  • ✂️ 斜めにつなぐ:薄く仕上がる・上級者向き/洋服や薄地の作品に最適

縫い始めと終わりの処理を覚えてしまえば、どんな形の作品でもきれいにパイピングを一周させることができます。アイロンで縫い目を落ち着かせるひと手間も忘れずに行いましょう。

【参考】パイピングテープとは?種類と基本的な付け方や作り方を解説— フェリシモ クチュリエ:始め・終わりの芯の始末方法や、外周・切り替え線への付け方まで網羅的に解説されています。


CAPTAIN88 キャプテン パイピングバイアステープ 10mm幅×2.75m巻 #347 グレー系 CP7