アクリル絵の具ダイソーの白を使いこなす全知識
ダイソーのアクリル絵の具(白)を厚く塗ると、乾いた後にひび割れて剥がれ落ちます。
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アクリル絵の具ダイソー白の基本スペックと特徴
ダイソーのアクリル絵の具(白)は、1本110円(税込)・内容量30mlというスペックで販売されています。同じ100均でもセリアの20mlと比べると容量が1.5倍あり、単純なコストパフォーマンスで言えばダイソーに軍配が上がります。メーカー品のアクリル絵の具(20〜30mlで約300〜1,100円程度)と比較すると、価格差は最大で約10倍。まずはお試しで始めたい人や、練習用途メインの方にとって非常に魅力的な選択肢です。
ダイソーの白の質感はかなりゆるめで、チューブを傾けるだけで垂れてくるほど流動性があります。これはセリアや専門メーカーと比べてもっとも柔らかい部類です。このゆるさゆえに広い面積への塗り広げには非常に向いており、DIYや家具・小物のリメイクなどでベタ塗りする用途では逆に扱いやすいと感じる方も多いようです。
原産国は韓国で、材質には「乳剤・ピグメント」と表記されています。日本の販売基準検査はクリアしており、通常の絵画・クラフト用途での安全性は確保されています。ただし文具扱いのため、口に入れたり肌に大量付着させたりといった使い方はNGです。
| 項目 | ダイソー白 | セリア白 | 専門メーカー白(目安) |
|---|---|---|---|
| 価格(税込) | 110円 | 110円 | 300〜1,100円 |
| 容量 | 30ml | 20ml | 20〜40ml |
| 質感 | かなりゆるめ | やや硬め | 種類による |
| 隠蔽力 | 高め | 低め(透け感あり) | 高い |
| 乾燥後の仕上がり | マット | 艶あり | 種類による |
乾燥後の仕上がりがマットになるという点はダイソーの白の大きな特徴のひとつです。つまり、乾いた後に他の物が張り付いて汚れるという「アクリル絵の具あるある」が起きにくいという利点があります。DIY作品に仕上げで塗るときも、マット仕上がりが好まれる場面では重宝します。
参考:ダイソー・セリアの絵の具を画材メーカーと詳細比較した実験記事。質感・発色・耐久性の違いが写真付きで確認できます。
100均のアクリル絵の具、道具を徹底比較:初心者におすすめ解説
アクリル絵の具ダイソー白が「ひび割れる」問題の原因と対策
ダイソーのアクリル絵の具(白)を厚く塗ると、乾燥後にひび割れが発生することが複数のユーザーから報告されています。これはなぜ起きるのでしょうか?
アクリル絵の具は「顔料+アクリル樹脂エマルジョン(接着剤の役割)」で構成されています。顔料の比率が高くなるほど、接着剤として機能するアクリル樹脂の割合が相対的に少なくなり、乾燥時の定着力が落ちる仕組みです。ダイソーの白は専門家の検証によるとアクリルガッシュに近い性質を持っており、顔料比率が高めになっています。そのため厚く盛って塗ると、乾燥の過程でひびが入り、そのまま剥がれ落ちてしまうわけです。
これは重要な注意点です。
対策はシンプルです。薄く重ね塗りをするのが基本原則で、一度に厚く塗るのではなく「乾かして→薄く塗る」を3〜4回繰り返すことでひび割れを防げます。どうしても立体感や盛り上げ表現が欲しい場合は、専門店で販売されている「テクスチャーゲル(モデリングペースト)」というメディウムを絵の具に混ぜることで、ひび割れを抑えながら厚みを出すことができます。
- ⚠️ 一度に1mm以上の厚さで盛るのはNG(ひび割れ・剥離のリスクあり)
- ✅ 薄塗り×複数回重ねが鉄則(1回の塗り厚は0.3mm以下が目安)
- ✅ 厚盛りしたいならテクスチャーゲル(モデリングペースト)を混ぜる
- ✅ キャンバスよりも紙や木材など吸収力のある素材の方が定着しやすい
なお「アクリル絵の具」と「アクリルガッシュ」は別物として扱う必要があります。アクリルガッシュは不透明度が高く厚みを出せない分、平塗りや均一な仕上がりに特化した種類です。ダイソーの白はこの「ガッシュに近い性質」を持つため、使い方を間違えると作品が台無しになることがあります。薄塗り重ね塗りが基本です。
参考:アクリル絵の具の透明色・不透明色の違いと、ガッシュとの使い分けについて詳しく解説されています。
アクリル絵の具の透明色、不透明色の使い方:ガッシュとの違いも解説
アクリル絵の具ダイソー白が「消費量No.1」になる理由と節約術
アクリル絵の具を使い始めると、ほぼ全員が経験することがあります。「白だけすぐなくなる…」という問題です。なぜ白はこんなに消費が速いのでしょうか?
理由は白の使われ方の幅広さにあります。アクリル絵の具の白は、次の3つの場面で大量に使われます。
- 🎨 混色調整:どの色でも「明るく・パステル調にする」には白を足す。赤+白=ピンク、青+白=スカイブルー、緑+白=ミントグリーンと、すべての色が白を必要とする
- 🎨 下地づくり:キャンバスや木材に下地として白を塗ることで、上に重ねる色の発色が格段に良くなる
- 🎨 ハイライト表現:人物の目の輝き・金属の光沢・水面の反射など、「光」を表現するために最後に白を置く
これだけ出番が多いため、他の色が半分以上残っているのに白だけゼロになるという状況が頻繁に起きます。実際、絵を描く人のあいだでは「白の大容量買いは必須」というのが定番の知識です。
節約術として有効なのが、ダイソーの白をまとめて2〜3本購入しておく方法です。1本110円なので3本でも330円。専門メーカーの大容量白(400ml・約1,500〜2,000円程度)に比べれば圧倒的にコストが低く、練習・クラフト用途であれば十分です。ただし、開封後は乾燥が進むため、1本ずつ開封して使い切ることを推奨します。パレットに出した残りにはラップをかけるか水スプレーで湿らせて保管すると長持ちします。
本格的に絵を描き続けることが決まった段階では、専門メーカーの大容量ボトル(リキテックスやホルベインなど)への切り替えを検討すると、長期的なコスパは逆転することがあります。白は大容量で買うほど1mlあたりの単価が下がる傾向があるため、使用頻度が高まったタイミングで見直すのがスマートな選択です。
参考:なぜアクリル絵の具の白だけが特別に大量消費されるか、プロ画家視点で解説しています。
アクリル絵の具の「白」は大容量で買うべき?上手な選び方と使い方
アクリル絵の具ダイソー白の混色テクニック|失敗しない5つのコツ
ダイソーの白を混色に使う際、ちょっとしたコツを知っているだけで仕上がりが大きく変わります。白は混色の「量の加減」が難しく、少し多いだけで全体がぼんやりとした印象になりがちです。失敗しないためのポイントを整理しました。
まず大前提として、白を混ぜると色が「明るく・不透明に」なります。これは当然のように見えますが、混ぜすぎると元の色の鮮やかさが一気に失われるという落とし穴があります。ダイソーの白は隠蔽力(他の色を覆い隠す力)が比較的高めなため、少量でも色の変化が大きく出やすい特性があります。これが意外な落とし穴です。
- ✅ コツ1:白は「耳かき一杯分」から始める ──ほんの少量を足してかき混ぜ、様子を見てから追加するのが基本です。
- ✅ コツ2:白に色を足す(逆に混ぜる) ──色に白を足すのではなく、「白のパレットに色を少しずつ加える」ほうがパステルカラーを作りやすいです。
- ✅ コツ3:混ぜる色数は2色まで ──色数が増えるほど濁りが生じます。ダイソーの絵の具は顔料の質が専門品より低めのため、3色以上の混色は特に濁りやすいです。
- ✅ コツ4:補色同士に白を足さない ──赤と緑のように色相環で向かい合う「補色」を混ぜると茶色くくすみます。そこに白を足しても鮮やかにはなりません。
- ✅ コツ5:乾燥後は少し暗くなると覚えておく ──アクリル絵の具全般の特性として、濡れているときより乾いた後のほうが色が少し暗くなります。白を混ぜた場合も同様で、思ったより暗い仕上がりになることがあるので、少し明るめに混色するのがコツです。
混色に慣れてきたら、「白だけで色のトーンを統一する」という練習も非常に効果的です。赤・青・黄・緑の4色に、それぞれ同じ量の白を混ぜて並べると、自然とトーンが揃ったパレットが完成します。色の統一感を出すのに白は最強の道具です。
なお、ダイソーで全色を揃えようとすると店舗によって在庫がない色が出ることがあります。特に白は人気があるため欠品しやすい傾向があると報告されています(2025年1月時点でも「白が見つからない」という声がSNSで複数確認されています)。見かけたらまとめ買いしておくことを強くおすすめします。
アクリル絵の具ダイソー白の意外な活用術|DIY・ハンドメイドでの使いどころ
ここからは検索上位の記事ではほぼ触れられていない視点、実際のDIYやハンドメイドの現場での白の使い方を掘り下げます。ダイソーの白は「絵を描く」以外の場面でも、その特性を活かした使い方があります。
まず、ダイソー白の大きな強みは「隠蔽力の高さ×マット仕上がり」の組み合わせです。100均の木材やプラスチック雑貨に塗ると、下地の色をほぼ1〜2回塗りで覆い隠すことができます。これは「ペンキ代わり」として使えるというレベルの隠蔽力で、DIYリメイクに非常に役立ちます。塗った後の表面がマットになるため埃や指紋が目立ちにくく、ナチュラルな風合いに仕上がります。
- 🪵 木箱・すのこのホワイトウォッシュ:水で薄めた白を木目に沿って塗ると、北欧テイストのアンティーク風に仕上がります
- 🪴 植木鉢のリメイク:素焼き鉢に白を塗るだけでシンプルなインテリア雑貨に変身。乾燥後はアクリル絵の具特有の耐水性被膜ができるため、多少の水濡れにも耐えます
- 🖼️ キャンバスの下地づくり:本来はジェッソ(下地材)を使うべき場面でも、練習用途であればダイソーの白で代用可能です
- 📝 修正・上描き:黒板や色紙に書いた文字を消したいとき、白アクリル絵の具を上から塗ると隠蔽できます(白い修正液の代わりとして使う人もいます)
- 🎨 テクスチャーアート(ファーストアート)の下地:赤ちゃんの手形・足形を取る「ファーストアート」の背景として、ダイソーの白を塗ってから手形を押す方法がSNSで人気です
ファーストアートに使う場合の注意点として、白を厚く塗りすぎるとひび割れが起きることは前述のとおりです。小さめのキャンバス(縦横22cm×27cm程度以下)であれば1本で十分足りますが、大きなサイズを作る場合は2本以上用意しておくと安心です。
布製品(トートバッグ・Tシャツなど)への使用を考えている方は、ファブリックメディウムという補助剤をアクリル絵の具と1:1で混ぜてから使うことで、洗濯にも耐える強度が出ます。ダイソーのアクリル絵の具をそのまま布に塗っただけでは、洗濯で徐々に色が落ちる可能性があるため注意が必要です。これは知っていると得をする情報です。
参考:100均のアクリル絵の具の毒性・安全性・正しい廃棄方法まで解説した記事。
コスパの良いダイソーやセリアのアクリル絵の具!気になる毒性や安全性を解説

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